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稲の生育の様子

2019年05月31日 09:14

田植から約一カ月。
稲の苗達は新しい根を伸ばし、しっかり田んぼに活着しました。

そして新しい葉も増えてきて、徐々に田んぼの緑も濃くなってきています。
20190525_091520.jpg

一株ずぼっと抜いてみると、なかなか立派な根になっています。
20190525_091647.jpg
伸び始めの根は白いですが、その後稲の根は赤く変色していきます。
これは、根の周りに鉄の層を形成しているから。

根の周りの鉄の層のことを「鉄の鎧」と表現される場合もあります。
これは、田んぼの土中で前年のワラや稲の根が分解される際に、稲にとって有害な
硫化水素やメタンが発生するのですが、鉄の層はその影響から稲を守ることができます。

この根っこの鉄について農研機構のHPに詳しく説明されていましたので、
下記引用です。
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植物の根が水に浸ると腐ってしまう理由として、水中には酸素が少ないため根が酸素欠乏になること、
水田など水を多く含みかつ酸素の少ない土壌では二価鉄イオンや硫化水素や毒性のある物質が生じやすく、
それに根が侵されてしまうのです。

イネは茎葉から根への通気組織がよく発達しており、大気中の酸素が植物体内を通して根へと送られやすいため、
根が酸素欠乏になりにくい性質を持っています。
また、イネは根から酸素を分泌することや根の周辺を酸化的にする性質を持つことが知られていて、
この性質により水田ではイネの根の周辺で有害な二価鉄イオンが酸化されて毒性の小さい酸化鉄を生じ、
これが根の表面に被膜を作って毒性物質から根を守る役割を果たすと考えられています
(田んぼに生えている健全なイネを引っこ抜いて根を洗ってみると、赤褐色をした酸化鉄がくっついていることがすぐわかります)。

このようなことから、イネは水中や水田でも根を腐らせにくく、生長できるのです。

しかし、イネの根もやはり多くの酸素がある方を好みます。
水田にずっと水を深くためておくと、イネも根が酸欠となり、不健全になってしまう可能性があります。

そのため稲作農家では、イネの根の発生や伸長が著しい時期になると水田の水をいったん完全に落として乾かし、
根に十分の酸素をおくるようにしたり、その後は2~3日おきに水をためたり落としたりして、生育に必要な水分を供給しつつ
土中に酸素を供給して根を健全に保つようにと、工夫された栽培管理方法を行っています。
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ふむふむ、へー、なるほどなるほど。


でもって、葉っぱの方を見てみると葉っぱの根元から
新しい葉がどんどん出てきています。

これを稲の分げつといいまして、成長にあわせて株が増えていきます。
20190525_091751.jpg
分げつした株からもまた分げつ(孫分けつ)が起きるので、
稲の茎数は倍々ゲームで増えていきます。

※しかし、田んぼでは田植えの時点で数株まとめて植えており、
 また等間隔に苗を植えているのである程度成長すると他の株と競合して
 分げつの数が制限されます(無効分げつ)。

なので、稲の成長は気温が上がるにつれてぐんぐん速まります。
あと一カ月もすると、田面が稲の葉っぱで埋め尽くされて草原の様になります。

風が吹くと稲の端が揺れてとても綺麗なのです。
これからの稲の成長も、益々楽しみです。




コメント

  1. ずー | URL | 4wLqQ2Gw

    こんにちは。
    とっても興味深く拝見しました。
    近年気候がおかしい感じですが、どうか実り多い秋を迎えられますように…。

  2. 石井 | URL | lFH9V1S2

    コメントありがとうございます。

    【ずーさんへ】
    コメントありがとうございます。

    昨年は雨が極端に少なく、今年は雨が多く降る予報です。
    中々人間の願う天候ばかりではないですが、秋に良い実りが収穫ができる様に、やれることをせっせとこなしていきたいと思います。

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