2013 中干し・溝切り。

2013年07月01日 23:08

6月25日の弥彦村。
P6250139.jpg
石井農園の田んぼの稲達も風にそよそよと揺れています。


6月上~中旬に行った田んぼの「ガス抜き」。
それに続き、20日頃からは田んぼの水を完全に落として田面を乾かす、
「中干」という作業を行います。
DSC_0127.jpg
乾かしの目安は表面に小ひびが入る程度。
乾かし過ぎも良くないので、土はちゃんと湿り気を維持している事がポイントです。

中干しについてですが、この作業を行う理由として
・土中に新鮮な空気を送り込む(根の健全を保つ)、
・過剰分げつの抑制(稲茎が増え過ぎて後に無効分げつになるのを防ぐ)、
・秋の稲刈の為に、この時期から田面を固めておく
                   ・・・等があります。

※補足
 無効分げつ・・・稲は「分げつ」と言って茎を増やしながら成長するのですが、
         茎が増え過ぎると栄養・光の競合によって結局余分な茎が
         消滅します、これを無効分げつといいます。
         つまり、稲に無駄なエネルギーを使わせてしまうのです。
         中干しによって、過剰分げつを抑える事が出来ます。

 田面固め・・・・この時期は稲が最も水を不要とする時期。
         (そこそこ水がなくてもやっていける時期)
         今後は稲が水を最も必要とする時期(稲穂形成期)に
         突入するので、今のうちに中干しを行い田面を一度
         しっかり固めておかないと、秋にコンバインが
         田んぼに沈んでいくという悲劇が起きます。



そして中干しといえば、合わせてもうひとつ大事な作業があります。
そうです、「溝切」です。
P6220126.jpg
私が持っているのが「溝切り機」。
機械前方が車輪になっていて、後方が鋤のような形状をしています。


これを田んぼの中で押していくことで、
後ろの鋤が泥を押しのけて溝を作っていきます。
P6220146.jpg
この作業は、田んぼの中に溝(県職員さんは「田んぼ内水路」と言ってました)
を作ることで、田んぼに水を入れたい時、もしくは田んぼの水を抜きたい時に
スムーズ、かつ均一に水の入排水を出来る様にする狙いがあります。

田んぼは一見平らにみえても、微妙な高低差があります。
なので溝切りをしておかないと場所によっては水が抜けずに地が乾かなかったり
(後でコンバインが沈む!)、逆に入水したい時に中々水が回らなかったりするのです。


そしてこの溝切り作業を行う時にもコツがあります。
それは田んぼの土の固さ(乾き具合)がベストなタイミングで作業することです。

乾きすぎて土が硬すぎれば溝が深くきれませんし、土が柔らかすぎると
折角つくった溝が形をキープ出来ずに埋まってしまいます。

私的には・・・土が「生チョコの固さ」の時がベストタイミングだと思います!
(分かりにくいですね!)
P6250140.jpg
土の状態が良いと、この様にビシッ!と溝が出来ます。

この溝は中干しで一度しっかり乾かす事で、
後に水を流しても崩れる事がなく秋までしっかり溝の形をキープします。



溝切り作業、土の乾き具合、天気などを見ながら、
必要に応じて、中干し期間中でも用水を流してあげます。
DSC_0128.jpg
近年はカラ梅雨だったり、6月から30度以上の真夏日だったりと気候が不安定なので、
田んぼを乾かし過ぎない・・・と言うのもなかなか気を使います。

さて、7月にはいると次は穂肥え撒きです。
(早速、本日からまき始めました!)

このお話もまた追って。




PS

今日のブログを書くにあたって、ふと、中干しのことを書いた
去年の自分のブログを読み返しました。

するとどうでしょう。

一年前の溝切りをしている私は、今年溝切をしている私の写真と
上下とも全く同じ作業着をきて作業してるじゃありませんか!
P6220142.jpg
こちらが去年の写真です。


で、ビックリしたのは服が同じ事では無くって、
今年と去年の写真を比べるとポロシャツのピチピチ感が全然違う!
って事です。

見比べてみてくださ・・・いや!やっぱいいです!

来年はまたシュッとしたお腹で溝切りできる様に頑張ります(^^ゞ



コメント

  1. kawa | URL | -

    Re:2013 中干し・溝切り。

    ・・・写真見比べました。
    ・・・筋肉がついてがっしりしたといっても通用するのでは?
    石井さんに比べると私の裸などは、ちょっとした公害ではないかと(笑。

    溝きりご苦労さまでした。
    今年は天候が良いので溝もすぐにつぶれることがそんなにないですが、当地のように砂穣土で強湿田だと、場所によっては降雨ですぐに溝が無くなります。
    そんな田んぼに限って、膝まで潜るほど深い田んぼだったりします。
    何度も切り直ししていると、しまいには発狂しそうになりますが、そこは大人の対応で我慢しながらやりますが。

    ほとんど雨が降らず、暑かった6月でした。
    この後も熱中症に注意して、頑張ってください。

  2. オーシマ | URL | -

    Re:2013 中干し・溝切り。

    今年はオイルシールがダメになってオイル漏れしたり
    溝を切る舟の板厚が薄くなってしまい
    色々と検討した結果、
    乗用溝切り機を購入しました

    去年まで田んぼの中を押して歩いて
    ヘトヘトになってたのが嘘の様に
    作業が楽になりましたヽ(´▽`)/

  3. otouto | URL | -

    Re:2013 中干し・溝切り。

    ピチピチ感、パない!

  4. あじ | URL | -

    Re:2013 中干し・溝切り。

    溝切り、、、初めて知りました!
    本当にお米作りは大変な事と再認識!
    お勉強させて頂きました。
    お父さん的ボリューム感とでも言う感じでしょうか。
    頼もしいですね!

  5. 砂糖 | URL | -

    Re:2013 中干し・溝切り。

    乗用、楽ですよ。
    深い田んぼで車輪に泥抱いた時は悲劇ですが・・。
    倍くらいの重量になってしまいます。(-_-;)

  6. 石井 | URL | lFH9V1S2

    コメントありがとうございます。

    【kawaさんへ】
    コメントありがとうございます。

    確かに筋肉もついたのですが、
    いらない肉もたっぷりとついてしまいました・・・!ややメタボです!汗

    折角切った溝が潰れてしまって
    再度機に直す・・・これは過酷ですよね。
    私ならきっと発狂します。

    新潟はまだ梅雨まっただ中ですが、
    関東甲信は本日梅雨明けしたようですね。

    これから益々暑くなりますが、お互い頑張りましょうね(^-^)


    【オーシマさんへ】
    コメントありがとうございます。

    おお!ついにオーシマさんも乗用溝切り機を導入ですか。

    最初に「田面ライダー」を見た時は、
    何たるダジャレ!本当に普及するのだろうか・・・と、思ってましたが、最近は
    弥彦の田んぼでも乗用溝切り機を良く見る様になりました。

    ああ、私も乗用で田んぼの中を疾走したいです。汗


    【otouto】
    ピッチピチだぞ。
    まぁ、君よりスレンダーだけど。


    【あじさんへ】
    コメントありがとうございます。

    米作りは田植え・稲刈りは有名ですが、
    溝切り等の作業は米農家じゃないと
    なかなか目にする機会もないことだと思います(^^ゞ

    2013年はお父さんボリュームが
    炸裂してしまいましたが、齢30を迎える今年が体型の節目になると思っているので気合いを入れて引き締めたいと思います・・・!
    ※脂肪だけを落として筋肉を残す様に頑張ります!


    【砂糖さんへ】
    コメントありがとうございます。

    佐藤さんも乗用ですか!
    やはり最近は乗用への切り替えが増えているんですね。

    確かに、乗用はただでさえ手押しの
    溝切り機よりも重いので、田んぼの中で
    ハマってしまった時は引き上げるのが一苦労しそうですね。汗

    以前は中古の田植え機を改造して
    乗用溝切り機を作るのもいいなーって
    おもっていたのですが、やっぱり専用の乗用機械の方が何かと機能が良いようですね。
    (同然ですよね(^^ゞ)


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