遠隔地で農業をするという事。

2012年03月15日 22:57

新潟市の西区~西蒲区に広がる砂丘畑地帯。
P3150008.jpg
この地域は県内でも最大の園芸地帯で、
大根・ゴボウ・葱・スイカ・人参・キャベツ・タバコなどの産地です。

特色として、積雪が少ない事、潅水設備が整っている事、排水性が極めて良い事、
砂質土壌ゆえに天候に左右されず作業性がとてもよい事などがあります。

私が野菜を育てている転作田とは大きく環境が異なるので、
気象災害へのリスクヘッジや作型を拡大(例えば砂丘地を組み合わせることでネギの
周年栽培を目指す)する為に、いつかこの地でも農業をしてみたいと思っておりました。
※私の家からは車で30~40分の距離にあります。


すると先日、園芸地帯のある農業法人の方から
「こっちの畑でも農業をやってみないか?」とのお誘いを頂きました。

是非やらせて下さい!・・・と言いたかったのですが、
じっくり考えた末に、ご遠慮をさせていただきました。


辞退した理由として、
実はそのお話が栽培作物や販路などある程度ビジョンの定まったプロジェクトで、
その内容が自分にはどうも合わないと感じたからです。
(栽培品目であったり、栽培方法であったり・・・。)

砂丘地帯での農業を学ぶ、今後この地で園芸をする基盤を作るって意味では
凄く魅力的なお話だったのですが、やはり自分の中でイメージが整理できない以上は
先に勧めませんでした。

今現在の基盤になってる農業経営に負担が掛かり過ぎてもいけないし、
一緒に農業をやってく人達にも迷惑を掛けることは許されません。
※勿論、契約を決めたら販売先にも迷惑を掛ける事はあってはならない。


しかし、これを機に遠隔地で農業をするという事を真剣に考える様になりました。
地図
※弥彦山の麓、赤い円がある所が石井農園の農地。

規模拡大、農地を求めて遠隔地の圃場で農業をするという事は
移動コストが大きく膨らみ、ある程度自分の作業や経営を圧迫する事にもなります。
どこまで(距離)通えるか? どれだけ(頻度)通えるか?


そして、つい先日、そもそも遠隔地に農地を借りる事について
ある大先輩から考え留めるようにアドバイスも頂きました。
「今後数年で必ず君が今農業をしている地域でも農地が流動化する。
 ヘタに遠隔地に手を出すのではなく、自分の地域でしっかり腰を据える事が大事だ」と。

確かに、農地は一度借りたら簡単に放棄は出来ないし、
借りるからにはある程度責任を持って借りねばならないです。
(遠くの農地を借りた後に、近くの農地が増えたからって簡単に還せないということ)


全く性質の違う地域で農業をするってのは、自分が思っている以上に
最初は苦戦するしパワーも使うんだろうな。
P3150009.jpg
周囲の情報にアンテナを張りながら、今後も遠隔地農業については勉強して行きたいと思います。


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コメント

  1. 中村 | URL | SFo5/nok

    今回の記事はとても興味の惹かれる内容でした。
    面白かったです(^_^)
    やはり、自分の作りたい作目、やりたい栽培方法でないと納得のいくモノが作れませんよね。自分で試行錯誤しながらやっていくのも農業の醍醐味だと思います。
    指示されたことを行って、それをブログに書くのは味気ないですよね。
    なのでこれからも、石井さんの奮闘記を書けるように頑張って下さい。
    更新、楽しみにしています。
                   中村


  2. 渡部 | URL | -

    Re: 遠隔地で農業をするという事。

    はじめまして。今回話題に上がった西区の砂丘地帯でキウイフルーツを作っている、渡部と申します。

    いつもブログを楽しく拝見しています。

    私がキウイを作っている畑も、自宅そばではなく車で15分から20分の距離にありますが、ここ2、3年は冬場の積雪が多く、雪で畑に通えないことが多々あります。

    また何か道具を忘れたときに、すぐには取りに帰れないというつらさもあります。

    自宅周辺は地価が高く、広い面積の土地が持てないので仕方ないんですけどね。

    遠隔地のマイナス面ばかりを書いてしまいましたが、私の経験ということで、ご参考までに。

    同じ新潟で農業を営むもの同士、がんばっていきましょう。

  3. 斎藤 | URL | -

    Re: 遠隔地で農業をするという事。

    私、この春よりまさに、西区の農業法人で研修後、独立自営を目指そうと思ってます。
    タイムリーな話題だったので、大したことはないのですが、コメントしてみました。
    いつの日か石井さんにお会いできる日を楽しみにしています。

  4. ひで | URL | -

    Re: 遠隔地で農業をするという事。

    こんばんは
    群馬でも北部は雪がかなり多いい地域や雪がそれほどではなくても冷え込みが厳しく冬は作付できない地域があります。

    知り合いの法人さんは後者の方でねぎを3町作って出荷時期は石井さんの地域と同じ8月~12月位です。やはりこの期間はどの地域も多く出荷するので、周年を目指し去年からうちの近くまできて栽培をするようになりました。こっちでトンネルねぎと年明けから春までのねぎを栽培し、地元で8月~12月までの分を栽培しています。地元でも空いている農地はあるようですが結局作れる時期は変わらないので、そこを増やすよりも違う時期に栽培できる場所を増やしていくようです。(連作回避のため地元も多少は増やすでしょうが…)
    30分~40分じゃきかないくらいの距離なので出荷時期になるとテントを張り発電機でコンプレッサーや皮むき機を動かしています。
    体制や役割分担ができていないと厳しい面もあるので今の体制を安定させてからでも遅くないと思いますよ。
    ちなみに嬬恋のキャベツ屋さんも苗作りのため1時間以上かけて前橋やうちの方にこの時期はよく通っています。

    長々失礼しました。

  5. 石井 | URL | lFH9V1S2

    コメントありがとうございます。

    【中村さんへ】
    コメントありがとうございます。

    既存の枠組みを最大限利用できるメリットもありますが、
    やはり自分で責任をもつ以上、全てに納得できないと
    後で不満が生じてしまう気がして・・・。

    我を貫けるほど余裕のある状態でもないのですが、
    自分らしい農業が出来る様に頑張りたいと思います(^^ゞ


    【渡部さんへ】
    コメントありがとうございます。

    なんと!西区の農家さんでしたか!
    ブログも読んで頂いてるとのとこでありがとうございます。凄く嬉しいです(^-^)

    確かに移動もコストと考えると、
    気軽に何度も往復している訳にはいかないですもんね。
    実際に遠隔地で農業をされている方の言葉は凄く参考に
    なりますので、コメント頂けてとてもありがたいです。

    こちらこそ、今後も新潟の農家として宜しくお願いたします!


    【斎藤さんへ】
    コメントありがとうございます。

    なんと!この春から西区で農業ですか!
    あの地域は園芸が凄く盛んで県内でもTOPクラスの
    技術を持った方々が多く居るので、凄く有意義な
    研修が出来ると思います。

    また、タバコの廃作など今後農地の流動も考えられる地域なので、研修を通して土地の確保や独立の基盤を
    作るって意味でも有意義な研修になるかと思います。

    >いつの日か石井さんにお会いできる日を楽しみにしています。
    先日のイベント時には御挨拶が出来ずに申し訳ありませんでした。汗
    私も、是非お会いして色々な農業の情報交換が出来ればと思います。今後とも宜しくお願い致します(^-^)


    【ひでさんへ】
    コメントありがとうございます。

    近隣での規模拡大よりも、周年栽培の為に
    環境の違う遠隔地での拡大を進める・・・
    私自身、凄く考えさせられるテーマです。。。

    しかし、テントで発電機ってもの凄いですね。汗
    ひでさんのおっしゃる通り、遠隔地での栽培負担を
    考えると足元の経営をしっかり盤石にしないと
    とてもじゃないけど仕事が捌き切れなくなりますよね。

    キャベツ屋さんは苗作りの為に一時間の通勤ですか!
    凄いですね・・・!

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