西蒲農業を語る会にて。

2012年02月16日 22:23

先日、「平成23年度西蒲原農業を語る会」に参加してきました。
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これは年に一回、西蒲原地域(旧西蒲原郡・現新潟市西蒲区)の農業について
指導農業士・青年農業士・4HC・生活アドバイザー、関係機関(市役所・産業観光課、
農業委員会・農協・地域振興局)など様々な人が集まって意見交換するものです。
※去年の語る会の様子はこちら。 主なテーマは「農と観光」でした。


このイベントでは毎回ゲストにお越し頂いて講演して貰うのですが、
今年は長野県の農業法人「トップリバー」の嶋崎社長でした。
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嶋崎社長は以前、カンブリア宮殿に農業法人の経営者として出演され、
自社の経営について書かれた書籍も発行しています。

トップリバーについても、徹底した契約栽培や人材育成の実績から
全国的にもとても有名な農業法人であります。

私は嶋崎社長の本をかねてから読ませて頂いていた事もあり、
ご本人の講演を生で聴けるこの日をとても楽しみにしていました・・・!


講演の内容はトップリバーの会社概要から、生産+販売(営業)の重要性、
組織運営、人材育成・・・etc。 そのどれもが凄く濃厚なものでありましたが、
自分の中で特に印象に残った点は仕事のモチベーションについてでした。
※以下は、若干自分の中で噛み砕いているので、直接の表現とは異なります。


若いウチはとにかく働くべし。
具体的には、年間4000時間は働く。

今の日本を若い世代が支えていく意識を持たなければならない。
日本を支えるという事は、税金を納めるという事。
沢山働いて、沢山稼いで、国を支えなければいけない。

また、若い世代は地域を支える意識も持たなければならない。
もっとも効率的に農業で所得を得るには家族経営を追求する事が一番良い。
けれども、それだけでは地域を支える事は出来ない。

組織農業・大規模な農業を行い、雇用を生み出していかねばならない。
それにより、動かすお金は増えるが経営者の所得は思うように伸びないだろう。
それどころか自分の時間は減り、日々のプレッシャーが増える事になるだろう。
その環境の中にやりがいを感じ、これからの時代で戦える農業経営を
目指さなければならない。

とのこと。

もちろん、農業には多様な形があって色んな経営者・経営スタイルが存在し、
必要とされ、これからもそうあり続けると思います。ですが、今回の講演で感じた
「地域を担う責任、組織を担う責任」を持った「農業経営者」が
これからもっと増えていかねばならないという事も改めて考えさせられました。



さらにその後、新潟県の農林水産部長より
「新潟県農業政策の方向について」という講話がありました。

講話のはじめ、農家数の減少、高齢化の進行、農地の動向(耕作放棄地増加)、
農業産出額の動向(米は減少傾向、園芸は近年微増)・・・etc、
新潟県の現状についての説明がありました。

そしてそれに対する新潟県の農業政策の方針として、
県産米のブランド強化、園芸導入による複合化の加速等の
説明がありました。

また、方針のベース部分では地域農業マスタープラン
(これについては先日のブログをご参照くださいませ)に沿うような形で、
経営体への農地集積・規模拡大、担い手の確保などを県としても支援して行くとありました。



県のビジョン、そして国・農水省が描くビジョンを見ていても
今後農業が組織化、大規模化されていく流れは益々早まっていくと思います。

流れにちゃんと乗る為に、自分でかじ取りが出来るようになる為に、
農業で食っていこうと思ったらもっともっと頑張らないと駄目だと
思い知らされる一日でありました。


会を開催・運営して下さった地域振興局・指導農業士会の皆様。
そして嶋崎社長、農林水産部長を始めご参加下さった多くの皆様。
本当に勉強になる一日をありがとうございました・・・!



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コメント

  1. otouto | URL | -

    Re: 西蒲農業を語る会にて。

    まだ震災後間もない頃、テレビで漁協かどこかの偉いさんが「普通の漁師が普通に食べていける漁業をつくってほしい」と言ってた。
    なにも効率化をもとめなくても、それはそれでいいのかもと思った。

    けど、少ない資源をみんなで取り合って、結果密漁も頻発して、漁具の改良で漁自体はどんどん効率化してるけど資源保護のため休漁を設けて生産性を殺して、漁獲努力量過多なのは目に見えてるのに零細漁家は救済救済、ノウハウなんかを絶やしてはいけないけど、漁師そのものが少なくなれば一人当たりの漁獲量も増加し、先の設備をフル稼働して生産性の高い操業ができて、収益も上がればそれは就業の魅力になると考えられる現状、やっぱり過度な零細経営体を抑えた大規模化効率化は必要性としてあると思うんですよね。

    漁業の話ですみません。魚と稲野菜じゃ全く違うけどね。

  2. 石井 | URL | lFH9V1S2

    コメントありがとう。

    【otoutoへ】
    コメントありがとう。

    言わんとしてる事はわかるよ。
    おっしゃる通り畑の違う話だけども
    農水の共通課題はあるだろうね。

    良く言われるのは、農家(漁師)を守るのか、
    農業(漁業)を守るのかって議論。

    簡単に結論は出せないけども、
    ちょっと無理しても合理的に進めなければ
    ならない位、一次産業は転換期にきてると思うよ。

    だからこれからの時代、やりがいも魅力も
    増していくんだと思う。

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