農作物の価格について思う事。

2012年01月12日 22:35

先日ネギの業務用商談に行って参りました。

加工・卸業者の担当さん、仲介してくれる市場の担当さん、そして私の3人で
現在畑にある雪害ネギと、次年度作以降のネギについての商談(こっちがメイン)を
行いました。

双方の希望や条件を提示して、更に搬入時期・ロットや
運送方法のコストなんかを加味しながら擦り合わせをしていきます。

まだ実際に取引を始める迄には調整が必要でありますが
とても親身に対応して頂き、色んな情報を交換する事ができました。
お忙しい中お時間頂き、ありがとうございました!

今後の良い取引に繋がっていけばいいなと思います。



さて、今日はそんな商談場面や、私が常日頃農業をしていて思う
農作物の価格についてのお話を少しブログにしたためたいと思います。
※多少話が脱線して行くと思いますが大目に見て下さいませ。


私は農作物の商談などに臨む時、基本的に3つの情報をまとめていきます。
P1120244.jpg
生産経費、販売状況(市場販売価格・出荷量などの実績)、
栽培スケジュール(作業予定、出荷時期、収量予想など)の3つです。


栽培スケジュールは言わずもがな、いつどれだけの作物が供給出来て
これからどの様にこちらが動いていくかを共有する為の資料。

栽培経費、これはこちらが提示する販売価格の裏付けになる資料。

そして販売状況をまとめた資料は、商談内容と比較する為の
相場情報となります。



基本的に大体の商談場面では、
こちらが提示する価格についてある程度納得して頂けます。

それは自分の生産コストは決して高すぎる訳では無いし(努力もしてるつもりです)、
想定できるリスク(自然災害や資材の高騰)や今後の投資(規模拡大の為の設備・
機械購入)も踏まえた設定価格というちゃんとしたロジックがあるからだと思います。

しかしながら、それがそのままスムーズに通るかと言えば・・・NO。
やっぱりそう簡単ではない訳です。

相手にも仕入れや販売の計画があり、その価格とのすり合わせを
行いながら一緒に落とし所を探っていくことになります。



例えば、出荷時期や調整内容(選別基準、梱包結束の有無など)にもよりますが、
私が試算する安定的な再生産価格はネギ1キログラム当たり250円がラインだと思います。
※市場確定価格としてです。

これは市場の平均と比べれば、ちょこっと高い数字だと思います。
確か市場での全規格、全等級を混ぜたネギの平均額はキロ200円前後だったような。


そう考えると、現在の市場相場の方が安すぎるのではないかと思ったりもます。


勿論、現在の景気状況やデフレの中で、決して買う側も農作物を安いと思って
買っている訳では無い事はわかっているつもりです。

それでも、やっぱり生産現場を維持する事が出来ない(農業が衰退して行く)
現状の価格意識には、農協などの団体始め、流通・小売、さらにはエンドユーザーに置いても
意識の変化が必要なんじゃないかとかも思ったりもする訳です。


というよりも、

今までの価格意識の変化が必要(いつかそうせざるを得ない状況が来る)を言ったら
それは食料(農業)だけでなく「衣食住+エネルギー」全般に言える事でもあるのかな・・・。




・・・さて、話が脱線めいてきたのでこの辺で締めたいと思います。

つらつらとブログを書いてきましたが、実際問題として
「農作物価格が安いよ!」ばっかり言ってても目下の事態は進展しない訳です。
偉そうに弱音を吐いててスイマセンでした。

今自分がやるべき事・目指すべき事は、
求められる落とし所でも十分な利益が出せる生産体制を作る事、
もしくは、自分の求める販売価格で売れる付加価値を付ける事、
これに尽きる訳です。

今のご時世、農業(に限らず)でしっかりとした経営ができている人・法人は
それが出来ているんだと思います。 農業で食って行くにはそうせねばならん訳です。

人の価格意識をどうのこうの言う前に、自分の生産意識を突き破らないと。
目指せ、ブレイクスルー。

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コメント

  1. tonpu改め、オーシマ | URL | -

    Re: 農作物の価格について思う事。

    こんばんは
    農産物価格…
    各農家が決める事が出来ればBESTですが
    なかなか思うように行きませんね、

    現在自分が出している直売所も
    どんな野菜でも目合わせが決められて居る為
    ちょっと特殊な農法で作ったものでも、一般的な農法で作った物でも一律に決められてます

    正直なところ付加価値を付けて販売したい物もあるのですが
    なかなか…です
    (やはり契約栽培などinショップ販売目指せれば、と思ってます)

    そうそう、今夜(といっても日が変わりましたが)Face Book活用セミナーに参加してきました
    Face Bookを活用した農産物の販路拡大にも「可能性」を感じました
    こっちも農作業と並行して勉強して行こうと思ってます

  2. otouto | URL | -

    Re: 農作物の価格について思う事。

    生産経費を提示するのは先方にとってとてもよいと思います。なぜこちらがその価格を提示するのかの根拠だからね。
    職場に生保とか積立年金のお姉ちゃんが来るけど、月々いくらで将来いくら返ってくる、しか言わないんだ。判断を悩んでる人には不安があって不安の出所は制度の問題点にあるわけだから、その問題点をある程度晒さないと不安は払拭されないよね。
    そんなことを思いました。

  3. 石井 | URL | lFH9V1S2

    コメントありがとうございます。

    【オーシマさんへ】
    コメントありがとうございます。

    本来農家はメーカーであって、
    自分で価格決定が出来る筈なのですが
    (その価格で売れる売れないは別として)
    必ずしもそうなっていないのが現状ですね。

    フェイスブックセミナー良いですね!
    有効なツールだと私も思います(^-^)


    【otoutoへ】
    コメントありがとう。

    農業においては原価の提示は
    既存の価格意識前提の取引をリセットする
    為の大事なツールだと思っているよ。

    経費の額見て、
    「農家さん達は本当にやっていけてるの!?」
    って言われた事もあるよ。

    それくらい、既存の価格意識は
    変化が必要なんだと思ってる。

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