いろんなお米を食ってます。そしてお米の食味と肥料について。

2011年09月12日 22:39

今年は前年産の米の在庫が早期に底をついてしまい、
いつもご注文を下さってるお客さんには大変ご迷惑をお掛けしております。
※コシヒカリの稲刈りも、もうちょいで開始です。 新米までしばしお待ちを~!汗


そんな背景から、石井家の者どもは米の在庫が危険水準に達したころより
自らが消費するお米は外から買ってきて食べる様にしておりました。
折角の機会だからといろんな産地・銘柄のお米を食べております。

少し前に買ったのは新潟県内産の「越路早生」というお米。
P9020071.jpg
新潟県内で最も早く流通する新米です。

越路早生は始めて食べたのですが、美味しいお米でした。
というか、色々食べた結果どのお米もそれぞれ美味しかったりします。
お米って、美味しいね。


さて、そんな美味しいお米ですが、
極稀に「超旨い米作る農家さんがいるんだよ」みたいな話を聞く事があります。
それは先輩農家さんからであったり、米屋さんからであったり。

そしてその話に共通しているのが「化成肥料を栽培に用いている」こと。


一般的に旨い米って聞くと「有機肥料で育てられた米」を連想する方、多いのではないでしょうか?
きっといるはず。 いや、いるでしょ。
ってか、私も「どっちかと言えば有機の方が旨いんじゃね?」って思ってますし。


うちでも直売用のコシヒカリでは
魚や糖蜜を原料にした有機質肥料を栽培に用いています。

有機質肥料は植物に養分として吸収される迄に
微生物による分解の工程を経なければならないため、肥効がゆっくりと現れます。
それにより植物もじっくり育つし、気象変動や病気にも強くなると言われております。

結果、良い米が採れるのさ!ってなる訳です。

それらの背景から農協(減減米)であったり、行政(県認証とか)であったりも
化成肥料から有機肥料へと旗振りがされております。



その一方で、
旨い米を作る為に化成肥料を用いる理屈としては以下の様な話があります。
==================================
米の旨さを決める要因の一が「タンパク質含有量」です。
タンパク質が少ないほど米はふっくらと美味しく炊き上がると言われています。

そして、タンパクの少ないお米を作るには肥料(窒素)が稲に残らない事が大事です。

穂肥(稲穂を実らせる為に与える追肥)で有機肥料を用いると
長期に渡って肥料効果が発現されてしまう為、タンパクの形成に影響を与えてしまう。 
その点、化成肥料は効果の発現が早く効果が切れるのも早い為、
たんぱく含有の少ないおいしい米を作る事が出来る。
==================================
というもの。

確かに、理屈を聞くと納得。
現に「あの米、超凄いんですけど!」って話も聞くわけですし。

ただ、注意書きを加えておきますと化成肥料をただ与えている訳では無く、
こういった篤農家さんは穂肥の時期になると毎日少ーしずつ尿素(窒素成分のみを含む化成肥料)
を与えるなど、自分が肥料を効かせたい時に効かせたい分だけ与える努力と技術を持っているのです。



いつか私も、噂の米を食ってみたいものです。
※そういった人の米は大抵買い手が決まっていて。広く流通しないそうです。汗


また肥料に置いても、化成と有機に優劣をつけることなく、
長所・短所を見極めて組み合わせて使って行く事が大事です。

私も今後、もっと勉強して色々なやり方で作物栽培に挑戦して行きたいと思います。


コメント

  1. Re: いろんなお米を食ってます。そしてお米の食味と肥料について。

    化学肥料と有機肥料はあんまり違いがないと思ってましたがかなり違いがあるんですね

    僕はまだまだ勉強不足でした。

    でも石井さんのブログを毎日読んでいるととても勉強になります。

  2. あじ | URL | .uPwujTU

    出回らない

    今はどうだか分かりませんが、
    オジが御殿場で大きく稲作やっていますが、一般には出回らない!と言っていました。美味しいらしいですが。
    なので、親戚の集まりで二キロづつ配られたことはありました。貴重なんだなーと思いました。

  3. no | URL | -

    Re: いろんなお米を食ってます。そしてお米の食味と肥料について。

    ひらせいにそれは有ります。

  4. otouto | URL | -

    Re: いろんなお米を食ってます。そしてお米の食味と肥料について。

    稲刈り開始だね!がんばやで!
    俺もカンパチのえさやりがんばるわ!
    うまみってのはアミノ酸つまりタンパク質だと思ってたけどやっぱりバランスとか色々あって一概にタンパク質多いほうがおいしいわけでもないんだな。
    アミノ酸も色々あるし、「食味」ってのはそれだけじゃないんだな。

  5. 石井 | URL | lFH9V1S2

    コメントありがとうございます。

    【marukomeさんへ】
    コメントありがとうございます。

    私もまだまだ勉強中で分からないことだらけです。
    化成肥料(またはその成分)一つとっても、過石・硫安・尿素・硫加・
    塩化・アンモニア・石灰窒素・硫酸・・・色々あって、それぞれ肥効発現に違いがあったりします。

    窒素、リン酸、カリ・・・ってだけで話が終わらない
    肥料ってやつは、まだまだ奥が深いです。


    【あじさんへ】
    コメントありがとうございます。

    インターネットなどの媒体を用いて販売したり
    JAや米屋さんなどの仲介を用いて販売するのではなく、
    完全に口コミだけで顧客を広げてその顧客だけで
    売り切る農家さんってのが実際にいるんですよね。

    同じ農家から見ても、本当に凄い事だと思います。
    叔父さんもきっと凄い努力をされている農家さん
    なんだと思います(^-^)


    【noさんへ】
    コメントありがとう。

    君からその話を聞いて幾年か。
    まだその幻の米は存在するのか。

    もし今もまだあるのだとすれば、
    私は茶碗と箸をもって、君の家の夕食に伺おう。


    【otoutoへ】
    コメントありがとう。

    カンパチの餌やりとな! 
    大変そうだけど面白そうだね。

    デスクで書類や論法こねくり回してるより
    よっぽど張りあいのでる研修かもね。笑

    玄米タンパクに関してだけど、タンパクは水を通しにくいことから
    タンパク質含有率が高いと米飯は固く、粘りが弱くなって食味が低下するって言われてるんだ。

    つまり、ここで言ってる食味ってのは
    食感や舌触りの面での美味しさなんだと思うんだ。

    だから旨みや栄養面とか面から見れば、
    高タンパクである事が必ずしもマイナスではないのかもしれないね。
    カレーには高タンパク米の方が合うかも知れないし。


    ちなみに、発芽玄米(確か)は
    タンパク分がアミノ酸に分解されてより美味しくなるそうだ。

    その考え方から行けば、アミノ酸の元となる
    タンパクが多い米の方が発芽後は美味しいお米に
    なるって事になる。

    まだ良く調べてないから詳しくは分からんけど!

    今度発芽玄米も食べてみたいなー。

     













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