フェーン現象。それと思った事。

2011年09月03日 22:33

今日、新潟は台風12号の影響でフェーン現象がおきまして、
ジメっ!としつつも、それでていてむわっ!とした、息苦しいほどドギツイ熱気に覆われておりました。

このへんの最高気温「37.5度」ですと。

気温の分際で体温超えるんじゃないよ!
P9020056.jpg
そんなフェーン現象の最中ではありましたが、
弥彦村でも稲刈を始める農家さん達が徐々に増えてきました。

現在刈られているのは、五百万石(酒米)やゆきんこ米などの
比較的熟すのが早い品種のお米です。

石井農園はこしいぶきという品種から稲刈りを始めるのですが、
予定は9月7~10頃に刈りはじめる予定です。



フェーンの風に吹かれ、コシヒカリたちも熱そうです。
P9020057.jpg
出来ればもう少しだけ、稲達に水を飲ませてあげたかったな・・・。


実は先月末の段階で、この地域に水を流すか流さないかの議論がありました。

8月に入ってから雨が少ない状態が続いており、今後の台風の進路次第では
フェーン現象も予想されることから、高温による品質低下を起こさないように
稲刈前にもう一度だけ水を田んぼにいれてあげようぜ。 という意見(ウチはこっち派)。

一方で、

稲刈り前のこの時期に水を入れたら田んぼが柔らかくなってコンバインがぬかってしまう。
台風がくるなら雨も降るはず、用水路に水を引くべきでは無い。 という意見も。


極端に言えば、品質と作業性のどちらを優先するかという議論なのですが、
どちらも大事な意見なので難しい所です。


品質に関してで言えば、稲が水をもっとも欲しがる期間(米の花が咲いてから25日間)の
終わりごろって事もあり、気温や自然降水が整うのであれば用水を引かなくとも問題ありません。

しかし、一度用水路に水をひいてしまうと、
水を引きたくない田んぼ(稲刈直前の田んぼ)にまで広がってしまいます。
この地域は農地整備が行き届いておらず、コンクリのU字溝やパイプラインなどの
整備がされていない(土溝の用水路)為に用水が土に染みて漏れ広がってしまいます。
※最後の整備から50年ほど経っており、暗渠も全然効きません。汗


記憶にも新しい去年の秋は、長雨で地面がふやけ足を取られるコンバインが多発。、
中にはコンバインが入れずに稲刈りをあきらめた田んぼまでありました。


だから今年は、例年以上に土の状態に神経をとがらせる農家さんも多いのです。
結果、ウチの地域は用水路に水をひく事を見送りました。


稲が安心して登熟出来る様に、はやくこのフェーン現象が収まって欲しいですね。


そして願わくば将来的に、個々の農家が自分の田んぼの状態に合わせて
自由に水利を使える様、この地域の用水環境を整えたいです。
排水環境も整えて、土の乾き不足による作業不安もなくして行きたい。


その為には農政の力添えや、農家同士の意見・利害調整、そしてなによりも
地域ぐるみで10年、20年先の未来図を描けるかどうかが大事です。

自分の代で、この地域の農地環境を良くしていける様に頑張りたいです。


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コメント

  1. 姫野 雄一 | URL | r7OaAMdA

    Re: フェーン現象。それと思った事。

    石井知治さん、こんばんわ!姫野雄一と申します。

    石井さんが十代目になる農家であることをプロフィールで読みました。これは素晴らしいことです。僕も農業に興味あります、ぜひ機会が有ったら直接話し合いたいのです。記事を読みました、愛をこめて育っているお米ですから、きっと美味しいお米になるでしょう。石井さんを応援したいので、リンクを僕のブログに追加させていただきます。よろしくどうぞ。

  2. 石井 | URL | lFH9V1S2

    コメントありがとうございます。

    【姫野雄一さんへ】
    コメントありがとうございます。

    ブログを読んで頂きありがとうございます。
    まだまだ半人前の農家ですが、今後もブログを
    覗いて頂けたら幸いです(^-^)

  3. 継枝 | URL | -

    そろそろ稲刈りの時期ですね!


    今年も去年と同じく暑い夏でした。稲達には少々雨不足だったかと思います。


    稲だけではなく、ほかの作物も。ウチで言えば林檎。気温差が無く、また今年も着色が悪い。夜、冷えないのが原因です。林檎畑で草刈りすると、土埃が出たくらいです。


    さらに悪い事に、今年は例の一件で農業にあまり手をつけられず、除草が不十分な為、稗がわんさか(>_<)これにはもうお手上げ状態です。ほんとはもっと手を加えて、品質の良い米を作りたかったのですが…残念で仕方ありません。来年は除草をしっかりとやらないと。


    稲刈りの記事、楽しみにしてます!米農家にとって、稲刈りは一番テンションが上がる作業ですしね!(僕だけかもしれませんが)

  4. 石井 | URL | lFH9V1S2

    コメントありがとうございます。

    【継枝さんへ】
    コメントありがとうございます。

    今年は降るときは一気に降って、
    降らない時は全く降らない・・・。
    緩急の激しい年だった様に思います。
    ※結果、乾く日が多かったです。汗

    稗はどこから種が来るのか、
    出る時は一気に生えますよね(>_<)

    今年は震災や火災など、
    大変な被害があった年だと思います。

    今年は、来年からまた農業に没頭できる様に
    基礎を作られている年でもあるかと思います。
    疲労も溜まると思います。ご自愛くださいね。

    また、稲刈が始まったらその模様も
    ブログでアップしたいと思います。
    お互い忙しい秋を怪我無く乗り越えましょうね!

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