穂肥の作業が始まりました。

2018年07月08日 17:07

まだ梅雨が明けない新潟は、連日シトシト雨が降っています。
7月上旬の田んぼは、すでに田面が見えないほどに稲が大きくなりました。
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石井農園では6月末~7月頭から、穂肥(ほごえ)を与えます。

穂肥とはその名の通り、稲が穂を作る為の栄養(肥料)を与える作業なのですが、
与えるタイミングが収獲量や品質に大きく影響します。

このあたりの地域だと、はコシヒカリの穂が出るのが
8月上旬頃と予測されているので、肥料効果の出やすい化成肥料なら
7月中旬~下旬に肥料を与えるのがベストとされています。

ですが、有機質肥料の場合は植物に吸収される前に分解の
工程が必要なため、効果が出るまでに少し時間がかかります。

なので、効果が出てほしい時期を逆算して7月上旬頃から与える訳です。

毎年使っている有機質肥料、原料は魚の粉や糖蜜。
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「おつまみ」みたいな匂いがします。
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実際にその辺に置いておくと野良猫やネズミに食べられてしまうので
保管に注意しないといけない肥料です。汗 


成分比率は6-5-5。
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これは20キロの肥料袋の中にチッソ6%、リン酸5%、カリウム5%が
含まれていますよって意味です。

配合にもよりますが、化成肥料の場合は10~16%位の割合で
チッソ・リン酸・カリが入っていたりします。

つまり化成肥料に比べると有機肥料は基本的に成分濃度が薄いのです。
その為、作物が必要とする養分を供給する為に沢山の量をまかねばなりません。
(沢山撒く・・・・その分しんどい訳です。汗)



田んぼの肥料まきにはこの道具を使います。
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「動力散布機」です。

タンク入れた肥料を、エンジンが勢いよく風と一緒に吹き出します。
ちなみに、肥料が20キロ、機体が10キロほどあるので合計30キロです。

これを背負ってえっほえっほと田んぼの中を
肥料をまきながら歩いていきます。
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機械化が進んだ稲作では、穂肥はかなりしんどい作業に
分類されると思います。 汗が滝の様に・・・。汗

※穂肥の作業を省力するために、近年では肥料をコーティングして
  長くゆっくり聞くようにした「一発肥料」なんてものもあります。
 

そして穂肥を撒いた後、微量要素も稲に与えます。
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微量要素ってのは鉄・マンガン・ホウ素・モリブデンなどの
ミネラルのことで、植物が光合成を行って栄養(炭水化物)を
作り出す工程において、とても重要な成分です。


微量要素はその名の通り、その必要量はとても僅かでありますが、
欠乏すると植物は光合成を十分に行う事が出来なくなります。
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光合成によって作られた炭水化物が植物の強い体を作り、
美味しいお米になるわけです。なので、微量要素の欠乏を起こさない為に、
また、光合成をより活発に行ってもらう為に稲に与えております。

良い作物(品質が良い・旨い)を沢山採る(収穫量)には
凄くシンプルな話、いかに植物の光合成を活発にさせるか次第です。

肥料を与える(窒素、リン酸、カリ、苦土、微量要素)、
土を作る(化学性、物理性、生物性、気相率)、
光・水・温度・二酸化炭素濃度などの環境調整・・・etc。

色んな作業の全てが最終的には
いかに植物に光合成をさせるかに繋がっております。

植物にとって必要な栄養を与え、出来る限り快適な環境にしてあげる。
どれだけそれが出来たかって事が収穫の結果なんだと思います。

稲刈まであと2か月。
黄金色の秋を目指して、肥料まきを頑張ります。