すじまき2014.

2014年04月22日 23:58

4月8日、石井農園ではすじまき(稲の種まき)を行いました。
DSC_0012_20140413085212932.jpg
専用のベルトコンベアーのような機械に
育苗箱を流すことで、水やり・種まき・土掛けまでを一度に行うことができます。

ただし、必然として流れ作業であるために人出が必要になります。
なので多くの農家では家族総出ですじまきを行います。

私は毎年、種まきを終えた育苗箱を作業場から
育苗用ハウスへ運搬する任を任されております。
DSC_0013.jpg
育苗箱をトラックに積み込み・・・・

ハウスの中に運び込んでいきます。
DSC_0007_20140413085210e17.jpg
土を掛けて水を含んだ育苗箱は一枚2キロ近くあります。
そして今年の播種枚数は約1200枚。

一日すじまきをしていると・・・さすがに腰にきます。汗

このあと育苗箱をハウスに広げて、
保温・保湿のためのシートを掛けて完了です。
DSC_0033_201404212152572e1.jpg


そして種まきから一週間後・・・。

稲の芽が伸びてきました。
DSC_0034_20140421215259f69.jpg

DSC_0035_20140421215300856.jpg


そして二週間後。
DSC_0044_201404212153012ee.jpg

だいぶ緑が濃くなってきました。
DSC_0045.jpg
石井農園ではハウスの中に水を張り、その中で苗を育てる
「プール育苗」という方法を行っています。

あと10日もすれば田植えが始まります。

まだ朝方は霜が降りるほど寒いですが、
(先日の日曜日は車のガラスが凍ってました。汗)
このまますくすく育ってゴールデンウィークには
元気に田んぼに旅立ってもらいたいと思います。


石灰施肥。

2014年04月20日 08:54

今年、田んぼの元肥散布に合わせて
一部の田んぼに石灰(カキ殻:有機石灰)を散布しました。
DSC_0019_20140413085214f3a.jpg
理由は「稲の根っこに鉄をつきにくくし、白く健全に保つため」です。

ざっくり説明すると、田んぼが酸性に傾いていると
酸性の環境では土中の鉄が移動しやすい状態になり、
稲の根から出る酸素に鉄が結合して根の表面に酸化鉄の層を作ってしまうのです。
そうすると根の表面に赤い色がつき(さび)、根の養分吸収を妨げる要因に
なるそうです。

確かに、中干前の稲を引っこ抜くと稲には赤い根が見られます。

根の表面の酸化層対策として、アルカリ資材(石灰)をまいて
鉄が動きやすい酸性の土壌を中和するのです。

一般に稲はやや酸性の環境を好む~という話もあるので、
鉄が動きにくく、稲にとっても心地よい環境を目指して石灰を振りたいと思います。

農業は気候など毎年外部の環境が異なるので、
新しい取り組みの効果を検証しにくいのですが
何年か続けて他の田んぼと比べながら、効果の程を
見極めていきたいと思います。

畑から田んぼへ

2014年04月14日 22:55

昨年まで長ネギを栽培していた転作田を今年は田んぼに戻すために耕しています。
DSC_0027_20140413085216734.jpg
通常、稲を育てる前に肥料をまいてから土を耕すのですが、
前年に転作を行って野菜や大豆などを育てていた田んぼの場合は
土が非常に肥えているために肥料を一切いれずに稲を育てます。

※前年の作物栽培で残った肥料分や、一昨年までの稲わらなどの有機物が
 畑にしたことで空気と触れて分解が進み、土中の窒素成分が豊富になっているから。

むしろ、肥料をいれなくても土が肥えすぎているために、コシヒカリなどの肥培管理が難しい稲は
畑→田んぼに戻してからも1年は育てることができません。
※草丈が伸びやすいコシヒカリの場合、転作後の環境だと背が伸びすぎて
 収穫前に稲がべったりと倒れてしまうのです。
 なので、転作後の水田ではこしいぶきやゆきんこなど、
 倒伏しにくい品種を育てます。


土が肥えているといっても、野菜や他の作物を育てる場合には
やはり肥料を施さねばいけません。

そう考えると、少ない養分でも秋には豊かな実りをもたらしてくれる稲は
やはり主食として優れた作物なんだなあと改めて感じます。

もみ殻散布。

2014年04月12日 20:54

これから忙しくなる前に、やれることはあれこれやっとこうと思いまして、
とりあえず溜まったもみ殻を捨てました。
DSC_0025_2014041308524599b.jpg
石井農園では秋に収穫したお米をもみ殻のまま乾燥機で保管し、
適時モミすりをしながら精米~発送しています。

そのため、年中もみ殻が溜まります。

去年、作業場の2階にもみ殻保管庫を作ってから
もみ殻の運搬作業がとっても楽になりました。

トラクターや軽トラックを作業場に入れて天井の排出口をあけると
バサバサと落ちてきます。(もみ殻の保管量によっては二階に人が登って
スコップで落とします)


今回のモミガラはすべて冬菜を栽培していた畑にまきました。
DSC_0020_20140413085247a09.jpg
大量の冬菜残さの緑肥効果と大量のもみ殻を入れたことによる
土の膨軟化により、とっても良い畑になることと思います。

この畑は冬菜残さの分解期間も考慮して少し休ませ、
5月の田植終わり後にナスやピーマンを定植する予定です。

夏にはたくさんの夏野菜が採れますように!

あぜ塗り2014。

2014年04月06日 22:38

この時期、農村地帯では後ろに円盤型の作業機をつけたトラクターをよく目にしませんか?

そうです、あの円盤型の作業機械は「あぜ塗り機」と呼ばれる機械です。
DSC_0768.jpg
高速で回転する刃が土を砕き、その土を高速で回転する
円盤型のドラムが塗り上げてキレイなあぜを成形します。

冬のうちに崩れてしまったあぜを補強することで
たんぼの水漏れを防ぐことができるのです。
DSC_0771.jpg
ちなみにこのあぜ塗り作業は、作業をする時の土の水分量が適正でないと
キレイなあぜを仕上げる事が出来ないと言われております。

写真のあぜはちょっとたんぼの土が乾きすぎておりました。

田んぼが濡れ過ぎていると刃の部分が泥を練ってしまいうまく土が盛れません。
かと言って土が乾き過ぎているとこれまたポロポロしてキレイに塗りつけられません。
例えるならば、「生チョコ」位の柔らかさとしっとり加減をもつ土がベストだと思います。

あとあぜ塗り作業は、真っすぐにあぜを塗りつけるのが結構難しいです。
作業機の位置やあぜの塗り具合を気にして後ばかり見ていると大抵あぜがぐにゃりと曲がります。
(単純に私が下手なだけ?汗)

なので極力後ろを振り返らず、体を正面に向けたまま
サイドミラーを使って後方の様子を確認します。
DSC_0772.jpg
端まで塗ったあとに、これなら良いだろう!とトラクターを降りて振り返ると、
やっぱりちょっとリアス式海岸的な感じになっていたりします。

あぜ塗りは奥が深いです。

トラクターの整備。

2014年04月03日 22:37

これから田んぼ作業が忙しい時期となり、機械の出番が増えていきます。
本格的に稼働する前に、トラクターのメンテナンスを行いました。
DSC_0759.jpg
カバーを外し、エアフィルターの掃除、オイルフィルターの交換、
バッテリーの充電、各ベルトの調整など・・・。


そしてオイル交換。
DSC_0751.jpg
オイルは秋にトラクターを使い終わった時ではなく、
春、これから活躍して貰いますよってタイミングで交換しています。


以前もブログで紹介しましたが、クボタのトラクターのオイル
交換をする際は、内部のオイルパンが2層に分かれている為に
オイルの抜きだし口が二つあるのです。

DSC_0755.jpg
初めてオイル交換をした時は凄く新鮮でした。

こういう普通の車と違う構造をしている所が、
いかにも農機らしくて愛らしいです。

すじ撒き準備。

2014年04月02日 00:39

すじまき(稲の種まき)に向けて、育苗ハウスの準備、種籾の準備、
それらとあわせてもう一つ、育苗箱の準備も行っております。

育苗箱とは苗を育てる為のプランターの様なモノでして、
60センチ×30センチの長方形の薄い箱の様な形をしています。

通常はその育苗箱に土を敷いて、種籾を播き、また土を掛けて完成なのですが、
石井農園では育苗箱に敷く土の代わりに育苗用マットなるものを使っています。
DSC_0746.jpg
商品名は万作さん。

ケイカルなどを原料としたスポンジ状のマットで、
稲が苗の段階で必要とする肥料分も予め配合されているので
育苗箱をマットにすぽっとはめ込むだけですぐ種まきができるのです。
※ケイカルとは、けい酸(珪酸)と石灰(カルシウム)のほかに苦土(マグネシウム)、
 マンガン、鉄、りん酸、ほう素など微 量要素を多く含んだ優れた肥料でもあります。

土に比べるとコスト的にはちょっと高くなるのですが、
計量で作業がし易く、準備の工程が速く進むので石井農園では
毎年育苗マットを使っています。

1200枚の育苗箱を準備するのに、2人作業で2時間程で終わりました。

育苗箱にマットを詰め終わったら、作業場に覆土(種の上からかける土)を
運びこみます。軽いマットをもった後に重たい土を運ぶと一層重さが際立ちます。汗
DSC_0749.jpg
あとは播種機をセットすればすじ撒き準備完了。

石井農園では来週、すじまきの予定です。
筋肉痛にならないように頑張ります。

種籾の芽出し。

2014年04月01日 22:36

4月になると稲の種まき(すじまき)が始まります。
でもその前に、稲作農家は3月の頃から種籾の準備を行っています。

種籾に付いている病原菌を抑える為の消毒や、
種籾に水を吸わせて発芽しやすくさせる作業(浸種)を行います。
DSC_0722.jpg


その後、十分に水を吸って発芽に必要な積算温度を経たら、
種まきをする前にもうひと手間、「芽出」という作業を行います。
DSC_0716.jpg
タンクの中に30度程度のお湯を張り、種籾を1晩漬けて一気に発芽を揃えます。
※ちなみに昔は風呂をつかって芽出しをしていました。

温度がすぐに下がらないように、毛布でタンクを覆ってあげます。
DSC_0748.jpg


一晩経った種籾がこちら。
DSC_0764.jpg
非常に見にくいですが、胚芽のあたりがぷくっと膨れてきていて、
種籾の2~3割くらいからは白い芽がちょこっと顔をだしてきています。

もうちょっと芽を伸ばしてもよいのですが、
あまり伸び過ぎると種をまく時に芽が絡まったりするので
ウチの場合は「うむ、芽が動いてきてるな」と感じる位の段階で
種の芽出し作業を完了します。