ぶんぶん丸(籾擦り機)がやってきた!

2013年07月30日 00:19

石井農園の農機具はどれも結構オンボロなんですが、
それらを直し直し、だましだまし使ってなんとかやっております。

が、「もうこれは限界だ!」というレベルに達した時は、
流石に観念して農機具の更新を行います。

今回、観念して更新した農機具はこちら。
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籾擦り機です。
(左、お世話になってる農機具屋さん。 右、親父。)

ちなみに、籾擦り機とは
収穫した稲(籾)の殻を取り除いて玄米に仕上げる機械です。


メーカーは大島、ジェット式5インチの「ぶんぶん丸」です。
今までのロール式に比べて、玄米の肌がキレイに仕上がり、
作業音も静かになって、ほかにも色々いい事ずくめだそうです。

いまから秋の稲刈、籾擦りが楽しみであります。



そしてこちらが今まで石井農園を支えてくれた籾擦り機。
P7260201.jpg
農機具屋さんのトラックにのって、ドナドナドーナ―ドーナ―。

色んな所から米が漏れたり、途中で米が詰まったりと、
かなり苦労しながら使ってきましたが、今となってはどれも良い思い出です。
今まで本当にありがとう・・・!


機体を良く見ると昭和60年の導入を示す文字が。
P7260200.jpg
30年近く頑張ってくれた機械です。
本当にお疲れさまでした。


今回あたらしく買った籾擦り機も結構なお値段がする機械なので、
大事に大事に使って、また30年ほど活躍して貰いたいと思います。

ぶんぶん丸さん!末永く宜しく!


稲穂が出てきまして。

2013年07月29日 07:06

7月下旬より、続々と稲穂が顔を出し始めてきました。
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写真は早生品種の「こしいぶき」。
その他、ゆきんこ舞やこがねもちの田んぼでも穂が出てきています。
コシヒカリの出穂は8月頭頃の予想。


まだ夏真っ盛りなのですが、稲穂を見るとなんだか秋を感じます。
そして、一年は早いなーとしみじみ感じます。

これから梅雨が明けると新潟も猛暑になるでしょう。
稲穂がおいしいお米に実っていくように、水管理・虫管理・肥培管理に
勤めたいと思います。

デカイ亀。それはクサガメ。

2013年07月24日 22:19

いつも通る水路の、いつも同じ所で甲羅を干している亀がいます。
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しかもかなりでかい。

亀の視力がどれ程のものかは分からないのですが、
相当離れた所からでも人の存在を察して逃げてしまいます。
気配を感じているのでしょうか?


この写真も、苦労の末にやっと撮れた一枚です。
※こんな事に労を費やしている私は農家失格。

私は彼の事を「御新田のヌシ」と、勝手に呼ぶ事にしました。
ちなみに、御新田とはこの川の名前です。

そしてヌシは多分クサガメと言う品種の亀です。
私はてっきり「クサガメ ⇒ 草亀」 だと思っていたのですが、
調べてみると「クサガメ ⇒ 臭亀」 なんだそうです。


なんでも、
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クサガメは外敵に出会ったときに身を守るため
臭腺と呼ばれる器官から非常にくさい臭いを出す。
そのため「臭亀」という名前になったという説が有力。
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なんだとか。(ネットより抜粋)


どうやら、ヌシは離れて見るのが一番の様です。
皆さんも万が一クサガメに遭遇した時は亀を怒らせないように気をつけましょう!


2013 ロマネスコ

2013年07月22日 23:24

先のブロッコリー記事に続きまして。


実はブロッコリーと一緒に、ちょこっと「ロマネスコ」も育てておりました。
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ロマネスコ(Broccolo Romanesco)はアブラナ科アブラナ属の一年生植物。
カリフラワーの一種である。フラクタル形態の花蕾が特徴の野菜である。
※ウィキペディア大先生より。


ロマネスコの栽培は初めてだったのですが、ぶっちゃけ、
ロマネスコとブロッコリーなんてパスタとスパゲッティくらい
似ているもんだと思っていたので、肥培管理は一緒で良いだろうと
大雑把に育ててみました。

すると見事にロマネスコの蕾は小さく育ちました。汗
(直径10センチ位)

うーむ、ロマネスコはもっと肥料を与えるべきだったのか。
それとも、肥効の山を持って行く時期がズレていたか。


ロマネスコも近年認知度が上がってきて、
売行きは中々好調でしたので、来年はもう少し栽培を
工夫しながら再挑戦したいと思います。


※ブロッコリーとロマネスコは近縁種ではありますが、
 農薬登録的には共通して使えない物も多いのでご注意ください。
 迷った時はBT剤(安全性が極めて高い生物農薬の一種)が安心です。



2013 春ブロッコリー、いや、初夏ブロッコリー。

2013年07月22日 22:21

すいません、気が付けばまたも一週間ブログを放置・・・!。汗
この間にも色んな出来事がありましたので、せっせとブログに起こしていきたいと思います・・・!


まずは2013年、春~初夏ブロッコリーの振り返り。
今年はスーパー直売用に500株ほど、春ブロッコリーを育てました。
※3年ぶりの栽培なので、ちょっと控えめ・試験栽培規模の株数です。汗
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品種が色々でして、左手前がピクセル(収穫済み)、
左奥がシャスター(収穫済み)、右側がグランドーム(これから収穫)。
※写真は6月末に撮影しました。


通常、このあたりの地域では1~2月に播種をして5月位に収穫する
春ブロッコリーの作型が一般的なのですが、今年は寒さ対策・相場対策を
考えて少し遅めの3月播き~6~7月収穫を目指して育ててみました。


が、作型を遅らせたにも関わらず今年は5月に猛烈な寒波、
そしてその後はしばらくカラッカラの日照りが続いた事もあり
早生のピクセル・シャスターはボトニング祭開催!

※ボトニングとは、ブロッコリーが低温に当たる事で
 茎葉が十分に成長しないうちにつぼみを作り初めてしまう現象で、
 結果として凄く小さなブロッコリーになってしまいます。


その後、一月ほど遅れて6月下旬から中晩性のグランドームが収穫開始。
こちらは低温に鈍感な特徴が功を奏してか順調なブロッコリーとなりました。
DSC_0137.jpg
地モノの出荷シーズンとずらす事も出来たので、
かなり安定した価格で販売する事が出来ました。
(5月下旬~6月中旬は県内産のブロッコリーの出荷量が多く価格が崩れがち)

また、出だしでボトニングになってしまったピクセル達が
その後力強く盛り返して脇芽をワサワサ伸ばしてくれたおかげで
6月中は脇芽ブロッコリーも結構な量を出荷する事が出来ました。
これについては結果オーライ。

課題としては、やはり6月下旬の出荷では気温が高いことで
花蕾の形が崩れるブロッコリーが出てしまう事ですね。

リーフィーという蕾の中に葉っぱが混ざる現象が良く見られます。
(高温が原因)

今の所ある程度葉を整えてあげれば直売所では問題なく売れているのですが、
出来ればより綺麗なブロッコリーを地元の端境期に出せる様に工夫してみたいと思います。

※脇芽のブロッコリーは高温でも形が崩れることは無いので、
 いっそピクセルの脇芽を6月中~下旬に照準を合わせる様に育ててみるのも手かな?
 (脇芽は調整の手間が掛かるのが玉にきずですが・・・。)

穂肥まき2013。

2013年07月15日 00:01

まだ梅雨が明けない新潟は、連日シトシト雨が降り、
ムシムシ湿気が高い状態が続いております。

しかし、関東の連日の猛暑のニュースを見ていると、
もう少し梅雨が続いてもいいかなと言う気もします。
今年も暑い夏になりそうですね・・・。汗

さて、こちらは7月1日の田んぼの写真です。
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今年は5~6月に好天が続いた事もあり、
平年よりも少し稲の草丈が高いです。


石井農園では6月末~7月頭に穂肥(ほごえ)を与えます。

穂肥とはその名の通り、稲が穂を作る為の栄養(肥料)を与える作業なのですが、
与えるタイミングが収獲量や品質に大きく影響します。

このあたりの地域だと、今年はコシヒカリの穂が出るのが
8月4日頃と予測されているので、肥料効果の出やすい化成肥料なら
7月中旬~下旬に肥料を与えるのがベストとされています。

ですが、有機質肥料の場合は植物に吸収される前に分解の
工程が必要なため、効果が出るまでに少し時間がかかります。

なので、効果が出てほしい時期を逆算して7上旬月に与える訳です。

毎年使っている有機質肥料、原料は魚の粉や糖蜜。
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「おつまみ」みたいな匂いがします。
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実際にその辺に置いておくと野良猫やネズミに食べられてしまうので
保管に注意しないといけない肥料です。汗 


成分比率は6-5-5。
P7010162.jpg
これは20キロの肥料袋の中にチッソ6%、リン酸5%、カリウム5%が
含まれていますよって意味です。

配合にもよりますが、化成肥料の場合は10~16%位の割合で
チッソ・リン酸・カリが入っていたりします。

つまり化成肥料に比べると有機肥料は基本的に成分濃度がとても薄いのです。
その為、作物が必要とする養分を供給する為に沢山の量をまかねばなりません。
(沢山撒く・・・・その分しんどい訳です。汗)



田んぼの肥料まきにはこの道具を使います。
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「動力散布機」です。

タンク入れた肥料を、エンジンが勢いよく風と一緒に吹き出します。
ちなみに、肥料が20キロ、機体が10キロほどあるので合計30キロです。

これを背負ってえっほえっほと田んぼの中を
肥料をまきながら歩いていきます。
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機械化が進んだ稲作では、穂肥はかなりしんどい作業に
分類されると思います。 汗が滝の様に・・・。汗



そして穂肥を撒いた後、微量要素も稲に与えます。
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微量要素ってのは鉄・マンガン・ホウ素・モリブデンなどの
ミネラルのことなのですが、植物が光合成を行って栄養(炭水化物)を
作り出す工程において、とても重要な成分です。


微量要素はその名の通り、その必要量はとても僅かでありますが、
欠乏すると植物は光合成を十分に行う事が出来なくなります。
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光合成によって作られた炭水化物が植物の強い体を作り、
美味しいお米になるわけです。なので、微量要素の欠乏を起こさない為に、
また、光合成をより活発に行って頂く為に稲に与えております。


まだまだ農業歴の浅いペーペーですが、
良い作物(品質が良い・旨い)を沢山採る(収穫量)には
凄くシンプルな話、いかに植物の光合成を活発にさせるかって
事なんだと改めて感じている次第です。

肥料を与える(窒素、リン酸、カリ、苦土、微量要素)、
土を作る(化学性、物理性、生物性、気相率)、
光・水・温度・二酸化炭素濃度などの環境調整・・・etc。

色んな作業の全てが最終的には
いかに植物に光合成をさせるかに繋がっております。

植物にとって必要な栄養を与え、出来る限り快適な環境にしてあげる。
どれだけそれが出来たかって事が収穫の結果なんだと思います。

稲刈まであと一月半を切りました。
実りの秋まであと少し!

直売コシヒカリの穂肥えが終わるとスグに、こしいぶき、こがねもち、
慣行栽培のコシヒカリ~と、品種・作型に合わせて肥料をまいていきます。

黄金色の秋を目指して、肥料まきを頑張ります。

2013 ネギ畝割。

2013年07月09日 23:24

6月下旬のお話。

今年は5月~6月中旬までの雨が少なくて野菜の生育がイマイチでありました。
それでも最初に植えたネギ達はここまで大きくなってきたので、
本格的な梅雨入りを前に、ガッツリと土寄せを行いました。
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このガッツリとした土寄せを、別名「畝割(ウネワリ)」と言います。
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ガッツリと土を寄せる事でネギの畝間が凹みます。

ネギは最初溝を掘って苗を植え、その後成長に伴って溝の周りを崩して
平らにし、それからやっと通路部の土をネギに寄せて畝が出来るのです。
※畝が出来る・・・ネギの根元に土が盛られて通路より高くなる。
     
通路の土を削ることでネギの根も浅くなり呼吸し易くなります。
また、通路部が排水路の役目も果たす為、畝割は梅雨に大雨が降った場合の
湿害対策にもなります。
※畝割ではネギが呼吸し易い様に、通路がネギを植え付けた深さよりも
 深くなる事が理想です。


そして今年は5月下旬の土寄せに続き、
6月下旬のこのタイミングでも亜リン酸を投入します。
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大塚アグリテクノの亜リン酸粒状2号。
亜リン酸は植物にとって吸収効率の良いリン酸肥料です。

5月下旬に1号を10キロ、6月下旬に2号を10キロ。
これにより根の成長が促進されて収量の増加、病気の低減(夏を元気に乗り切れる)
などが期待できるそうです。

なかなか高い肥料なのですが、しっかりと効果が出れば来年も
積極的に導入してきたいと思っています。

今年の夏も暑そうなので、ネギ達にはしっかり体力を付けて貰って
元気に秋を迎えてほしい所です。

メディアシップ。

2013年07月09日 22:19

6月中旬頃のお話。

ネギの植付に追われた4月中旬~
田植えに追われた5月上旬~
なんやかんやと野菜の植付に忙しかった5月中旬~下旬
ネギの土寄せ・草取りに追われた6月上旬~

と、ほぼ一月半全く家族サービスをしないまま、
世間のGWの話題にも目を向けず初夏の陽気になってしまいました。

こんな父親でごめんなさい!っと、言う事で
仕事の一段落した6月中旬、妻子と一緒に新潟市にお出かけしてきました。


行き先は今新潟市で最もHOTスポット(私的に)、
新潟日報の新社屋「メディアシップ」です。
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最高階が展望台になっており、新潟市を一望できます。

息子は初めての高いビルに興奮。
しかし、下を見るのが怖いのかビビってガラスに近づく事が出来ませんでした。

どうやら高所恐怖症がしっかりと受け継がれたようです。

2013 中干し・溝切り。

2013年07月01日 23:08

6月25日の弥彦村。
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石井農園の田んぼの稲達も風にそよそよと揺れています。


6月上~中旬に行った田んぼの「ガス抜き」。
それに続き、20日頃からは田んぼの水を完全に落として田面を乾かす、
「中干」という作業を行います。
DSC_0127.jpg
乾かしの目安は表面に小ひびが入る程度。
乾かし過ぎも良くないので、土はちゃんと湿り気を維持している事がポイントです。

中干しについてですが、この作業を行う理由として
・土中に新鮮な空気を送り込む(根の健全を保つ)、
・過剰分げつの抑制(稲茎が増え過ぎて後に無効分げつになるのを防ぐ)、
・秋の稲刈の為に、この時期から田面を固めておく
                   ・・・等があります。

※補足
 無効分げつ・・・稲は「分げつ」と言って茎を増やしながら成長するのですが、
         茎が増え過ぎると栄養・光の競合によって結局余分な茎が
         消滅します、これを無効分げつといいます。
         つまり、稲に無駄なエネルギーを使わせてしまうのです。
         中干しによって、過剰分げつを抑える事が出来ます。

 田面固め・・・・この時期は稲が最も水を不要とする時期。
         (そこそこ水がなくてもやっていける時期)
         今後は稲が水を最も必要とする時期(稲穂形成期)に
         突入するので、今のうちに中干しを行い田面を一度
         しっかり固めておかないと、秋にコンバインが
         田んぼに沈んでいくという悲劇が起きます。



そして中干しといえば、合わせてもうひとつ大事な作業があります。
そうです、「溝切」です。
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私が持っているのが「溝切り機」。
機械前方が車輪になっていて、後方が鋤のような形状をしています。


これを田んぼの中で押していくことで、
後ろの鋤が泥を押しのけて溝を作っていきます。
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この作業は、田んぼの中に溝(県職員さんは「田んぼ内水路」と言ってました)
を作ることで、田んぼに水を入れたい時、もしくは田んぼの水を抜きたい時に
スムーズ、かつ均一に水の入排水を出来る様にする狙いがあります。

田んぼは一見平らにみえても、微妙な高低差があります。
なので溝切りをしておかないと場所によっては水が抜けずに地が乾かなかったり
(後でコンバインが沈む!)、逆に入水したい時に中々水が回らなかったりするのです。


そしてこの溝切り作業を行う時にもコツがあります。
それは田んぼの土の固さ(乾き具合)がベストなタイミングで作業することです。

乾きすぎて土が硬すぎれば溝が深くきれませんし、土が柔らかすぎると
折角つくった溝が形をキープ出来ずに埋まってしまいます。

私的には・・・土が「生チョコの固さ」の時がベストタイミングだと思います!
(分かりにくいですね!)
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土の状態が良いと、この様にビシッ!と溝が出来ます。

この溝は中干しで一度しっかり乾かす事で、
後に水を流しても崩れる事がなく秋までしっかり溝の形をキープします。



溝切り作業、土の乾き具合、天気などを見ながら、
必要に応じて、中干し期間中でも用水を流してあげます。
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近年はカラ梅雨だったり、6月から30度以上の真夏日だったりと気候が不安定なので、
田んぼを乾かし過ぎない・・・と言うのもなかなか気を使います。

さて、7月にはいると次は穂肥え撒きです。
(早速、本日からまき始めました!)

このお話もまた追って。




PS

今日のブログを書くにあたって、ふと、中干しのことを書いた
去年の自分のブログを読み返しました。

するとどうでしょう。

一年前の溝切りをしている私は、今年溝切をしている私の写真と
上下とも全く同じ作業着をきて作業してるじゃありませんか!
P6220142.jpg
こちらが去年の写真です。


で、ビックリしたのは服が同じ事では無くって、
今年と去年の写真を比べるとポロシャツのピチピチ感が全然違う!
って事です。

見比べてみてくださ・・・いや!やっぱいいです!

来年はまたシュッとしたお腹で溝切りできる様に頑張ります(^^ゞ