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スーパーマーケットインショップに関する研修会。

先日、地域振興局にて開催されたスーパーインショップ研修に参加してきました。
P2030005.jpg
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※ちなみに、スーパーマーケットのインショップってのは量販店の青果コーナーで
 「地場産野菜」などと看板の立っている売り場の事です。
 
 生産者はスーパーに手数料を払う事で、売り場で自分の
 農作物を直接販売(陳列)することが出来ます。
 ざっくり言えば、スーパーの中に農産物直売所がある訳です。
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この研修会では、まず振興局より新潟県内の農産物直売所(スーパーインショップ含む)の
現状を調査したデータについての講義が行われまして、
その後、県内の量販店でインショップを担当するバイヤーさんから
今後のインショップの事業計画や、量販店におけるインショップの現状と課題を聞かせて頂きました。


研修会に参加しての感想は、「いやー、直売所スゲー・・・。」に尽きます。

農業従事者、そして農業産出額が年々減りつづけている中にもかかわらず、
直売所関連の数字は成長著しいのです。
注目すべきは「店舗数」、「出荷者数」の伸びに対して
「年間販売額」の伸びが突出している事。これは凄いと思います。
新潟県の直売所調査資料はこちら。

バイヤーさんのお話を聞いてもインショップの勢いが伝わってきました。
その量販店の青果部門に占めるインショップ売上の比率は私が思っていた以上に大きく、
今後の地場産直野菜の拡大方針も強気(それだけ需要がある)なものでした。

直売所においては、昨今地域によって乱立による店舗の淘汰や
栽培履歴の問題(一部の生産者の問題)などが新聞などで目につく事があります。
しかし、それでもまだまだ直売所の成長トレンドは続くと思われます。


こりゃ私ももっと直売所・インショップの事を勉強して行かねばならないと感じた次第です。

ちなみに、私は直売所に興味は持ちつつも今の園芸における経営スタイルを
変えるつもりはありません。今の経営スタイルとは、市場・業務出荷中心の生産体制です。

農地面積の問題や消費地に近いかどうかとかもありますが、
一定額以上の販売計画を描いた時、少数の作物を大量生産した方がやはり
設備投資、管理技術の習得、作業工程の構築・・・etc、効率的な経営が出来るからです。

直売所で1000万、2000万(それ以上も!)を販売する猛者農業者は
全国に沢山いますが、その方達は本当に凄い農業者だと思います。
他を圧倒するレベルの農作物で直売所マーケットにおいても小品目大量生産を
成立させる方もおりますが、大多数は多品種栽培・農産加工・長期出荷などを 
組み合わせていると思います。 これには他品種を栽培する知識や同時進行で
複数品種の複数作業を行っていく作業センス・管理能力など、多くが求められます。
だから、直売型で高い販売額を上げている農家さんは本当に能力の高い方達だと思います。
(今の私にはとてもまねが出来ない。汗)



なので私が直売所を利用する場合、現時点では基幹作物(稲やネギなど)の
繁忙期とぶつからないシーズンに大きな設備投資の掛からない作物を
出荷する事になるかと思います。


そして、既に長々書いてきましたが余談でもう一つ直売所に期待している事があります。

それは今後農地の集約が進んだ時(この話については近くめっこり書きます)、
例えば小規模水田経営から経営転換する際に、直売型園芸経営は受け皿の一つに
なるのではないかと考えています。

その点からも、もっと私も直売所をよく知り、もっと体験して行きたいと思います。


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コメント

Re: スーパーマーケットインショップに関する研修会。

鳥取からさとうです

私の所も直売所に出荷し、近隣5店舗回っています。
不思議なことに、見事に同じといった直売所がなく、売れ筋も売れる日も全く違います。今年は2年目で手探りでしたが、300万上げることができました。来年は倍の600万いきたいとこです!

生産者も増え、売上も頭打ちと言われる中でも隙間はあるはず!!
ああハウスが欲しい(><)


Re: スーパーマーケットインショップに関する研修会。

お疲れ様です。

直売所にもメリットデメリットがありますね。
場所取りの仁義なき戦いとか!

業務連絡

新潟へお邪魔させていただきますが
天気予報では新潟12日が大雪90%・・・
13日の朝は車動くかなー。
ちょっと不安ですね。

Re: スーパーマーケットインショップに関する研修会。

いや~お褒めに預かり光栄です(←いや、褒めてねーよ!)

うちは収入の約8割はスーパーマーケットインショップ(地場野菜コーナー)です。
もう、完全に販路は市場出荷からこちらに切り替わった感があります。

まあ、色々メリットデメリットあるけど、うちのような『微妙に都市近郊』の生産者にはデメリットよりメリットの方が大きいかな~。


コメントありがとうございます。

【さとうさんへ】
コメントありがとうございます。

おお、さとうさんは5店舗も掛け持ちですか!
その勢いなら600万目標も達成しそうですね・・・!

>ああハウスが欲しい(><)
長期出荷にはハウスは欠かせないですよね。
私ももっとハウスが欲しい・・・!


【有職@滋賀さんへ】
コメントありがとうございます。

ブログを呼んで笑いました。
確かに、東北・北陸以外ではあまり暴風雪の
マーク(横殴りの雪だるま)は見る事ないですよね(^^ゞ

高速閉鎖はよっぽどの場合ですが、
冬は基本的に速度規制が入りますので用心です。

くれぐれも安全運転でお越しくださいね。
※もし、道中不安を感じたら夏に延期しましょう(^^ゞ 
 

【A-GYOさんへ】
コメントありがとうございます。

まさにA-GYOさんは猛者農家さんだと思います・・・!
多品目を途切れさせずに栽培~出荷する農業技術、
そして複数店舗に同時出荷を行う管理能力も凄い事だと思います(^^ゞ

スーパーの担当者の方のインショップへの期待も
凄く大きなものでした。
確実に、量販店の流通も変化していってるのですね・・・!


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300年続く越後の米農家、石井農園です。新潟県弥彦村にてお米・野菜を育てています。

親父(石井晃 9代目:写真右)、
私(石井知治 10代目:写真左)
ブログやHPの運営は10代目が担当しています。

【2024年の作付け計画】
水稲・・・940アール
※コシヒカリ、こしいぶき、こがねもち、つきあかり
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※銀杏、キウイフルーツ、ねぎ、トマト、ナス、オクラ、スナップエンドウなど少量多品目。

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